僕は庭師になった 村雨辰剛

TVが家にないので、筋肉体操は見たことないのですが、Twitterで見かける機会があり、興味を持った村雨辰剛さん。興味本位で読んでみましたが、小さいころからいくつかの選択肢を迷いながらも着実に勉強を積み上げたり、そのときにできる限りのアプローチをして夢をかなえられた姿勢にとても感銘を受け、自分もやりたいことができるように少しづつでも頑張ろう!と前向きな気持ちになれました。心に残ったポイントをまとめると…

 

スウェーデンの教育制度や親子関係

辰剛さんは事実婚していた両親が離婚し、新しいお父さんができたり、と色々な苦労もあったと思うのですが、日本の社会と比べてあまり変な負担が子供にかかっていないように感じたし、学校も親も子供のやりたいこと尊重してをのばしてあげる風潮がいいなぁと思いました。村雨さんが日本に来たばかりのときにしていた語学教師の仕事で、日本の子供たちと接したときに、疲れすぎていて学びに集中できないし、自分のやりたいことを見つけられていない、と感じたということが気になりました。良い悪いは別として、個人として「こうしたい」というのが弱い国なのかな、という言葉が印象的でした。

 

②日本庭園の事

大学の近くに小石川後楽園があったので、気に入ってよく歩きに行ってたなぁと思いだし、またいろいろ見てみたい気に。足立美術館は有名だし、前から行ってみたかったけど、この本を読んで由志園など知らないところを知るきっかけにもなりました。光明寺はよくいくけど、小堀遠州の庭という意識がなかった。小堀遠州はお茶人としての認識がつよかったけど、造園家でもあったんだなぁと。

 

③仕事についての考え方

レンジャーと日本の伝統文化の職人という二つの選択肢で迷ってはいたものの、どちらも選べるように勉強を積み上げたり、自分で積極的に情報を集めたり、協力者を探すという行動力もあって、すごいなぁと尊敬。最後にタレント業と職人との両立についても、周囲からは色々な批判もあったようですが、そういう意見を参考にしつつも、日本文化を守りたいという自分の目的がぶれずに考えられていて、メンツとか対外的なかっこの良さみたいなものを優先されていないのが冷静ですごいな、と思い、自分も真似したいと。

 

知識とかよりも、この方の生き方みたいなものに刺激を受けた感じでした。読んでよかったです!