村上春樹語辞典 ナカムラクニオ 道前宏子

この本は「辞典」となってるので、多分、手元に置いておいて、村上春樹さんの著作を片手にちょくちょく読むようなものなのかな、と思ったのですが、私は図書館で借りたのでざらっと流し読み。村上春樹さんの作品はほぼ長編しか知らなくて、短編集もいくつか読んだことがあるくらいだったので、エッセイやQ&Aなど、様々な作品があるんだなぁと感心しました。また、レストランなど、実在するものは行ってみたくなったし、あまり縁のない土地にも興味を持つきっかけに。翻訳作品も読んでみようかなぁ~。とりあえず、メモ代わりに気になったことを列挙します。

1973年のピンボールで主人公と双子が良く散歩したのは、ICUのゴルフ場(現材の野川公園

・Arneという雑誌の10号に村上春樹さんのご自宅の写真がある(年末に衝動買いしてしまった。この雑誌は内容が面白くて、他の号も読んでみたい)

騎士団長殺しの雨田具彦は日本画家の安田靫彦がモデル(飛鳥時代の歴史画という作風から)?

・映画イージー・ライダー真夜中のカーボーイ(鼠が出てくる)

意味がなければスイングはない(今読んでる)

・うずまき猫のみつけかた(アメリカのケンブリッジ滞在記。おもしろかった)

・雨天炎天(ギリシア、トルコの旅行記。読んでみたい)

・映画「静かなる男」「真昼の決闘」(村上春樹さんが何度見ても飽きないとのこと)

小澤征爾さんと、音楽について話をする(読んでみたい)

・おじいさんの思い出(山本容子さんの挿絵で読んでみたい。文芸春秋

羊をめぐる冒険国境の南、太陽の西では、主人公がレコードでナット・キング・コールの「国境の南」を聴くシーンがあるが現実にはこれが収録されたレコードは存在しないため、幻想の世界に入り込んでいく演出として描かれた?(→これが知れたのがこの本を読んでいちばんよかった事かも。)

・But, Beautiful(この本ではイギリスの作家ジェフ・ダイヤ―による書籍が紹介されていたけど、ジャズの曲の方も知らなかったので、知れてよかった。タイトルが好き)

・日々移動する腎臓のかたちをした石(蜂蜜パイの淳平が登場するとのことで、読んでみたい)

フィリップ・マーロウの教える生き方(読んでみたい)

村上春樹さんは国語教師だったご両親の影響で、徒然草枕草子平家物語などを暗記しているとのこと。

 

上記にもちらっと書きましたが、国教の南、太陽の西で島本さんと会ったことは現実に起こったことではなかったんじゃないかなぁ?と私は思っていたので、ナット・キング・コールのレコードの件でやっぱりそうかぁとちょっと納得。それ以外にも、興味を持った本がたくさんあって、読んでよかったです!