現代のリベラルアーツとは何か

こちらも年末に読んだ本で、昨年「教養」に関して読んだ一連の本の一冊です。

テンミニッツTVという有料コンテンツの宣伝、という側面もあると思いますが、冒頭で自信をもっておすすめされているだけあって、内容は最近自分が興味を持ったり、世間でよく取りざたされている問題だな、と思っていたことが網羅されているように思い、また分量的にも各話題毎に10分というのが意識されているのか、短くまとまっていてよかったです。

 

テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義(10MTVオピニオン)

 

ばらばらに考えていた問題が、相互に影響しあっているんだなぁという発見もありました。一番面白かったのは、小宮山さんのお話で、持続可能な開発、私たちが目指すべき豊かさというのが具体的にどういうことか、考えさせられました。また、田口佳史さんの東洋思想のお話では、今まで個々に興味を持って調べたり、本を読んだりしていた儒教、仏教、道教などについて、比較しながら特徴や現実の世界への活かし方みたいなものを知ることが出来ました。逆に難しく感じたのは、政治のお話で、この分野は勉強不足だなーと。

 

特に気になったワードについて、調べたことをメモします。

 

・「やさしい問題から解く」の弊害

これは受験のテクニックとして、問題文をざっと見渡して、解けそうなところから手を付けるというやり方の事で、私もテストなどを受けるときは深く考えずにこの習慣に従っていましたが、これが政治などで「難しいが重要な問題が後回しにされる」という結果を産んでいるというお話。

 

貞観政要

田口佳史さんが担当されていた東洋思想のところで出てきた中国の古典ですが、他の方の話題でも登場していて、読んでみたいなと。

貞観政要 - Wikipedia

 

・失われた20年

 これもよく聞く言葉だなぁという印象でしたが、どうしてこうなってしまったのか、これからどうしていったらよいのか、考えてみたいなと。

失われた20年 - Wikipedia

 

やねだんの奇跡

町おこしの成功事例の一つとして挙げられていました。補助金に頼らない、というところがポイントなのかなと。二宮金次郎さんの話を思い出しました。

奇跡の集落「やねだん」とは 「地域再生の神様」豊重哲郎氏 上 | NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

 

・プラチナ社会

この言葉は今まで知らなかったのですが、一番考えてみたいと思ったことです。地元が
SDGs未来都市及び自治SDGsモデル事業の両方に選定されたことと、最近よく聞くスマートシティの話などから街や、市民の在り方について考えるようになりました。

生活や社会システムの質を追求する「プラチナ社会」こそ、21世紀のビジョンです | 2030年の「働く」を考える