赤毛のアン 1985年 ドラマテレビ映画

小さい頃に赤毛のアンを読んだことある方多いと思うのですが、私も原作は小学生くらいで、続編は結婚後に一通り読んで、とても好きな物語の一つです。台風で家からでれないので、以前購入していてまだ見ていなかった、ミーガン・フォローズ主演のこの映画を見てみました。と、いっても、実家に住んでいたころ母とよく見ていたので、初見ではないのですが…(^^;

 

私が持っているのはDVDボックス1・2のうち1だけで、このドラマ映画は3部作だそうなのですが、これには前2作の赤毛のアン、続 赤毛のアン アンの青春、が入っています。この二つも原作とはかなり内容が違うので、原作が好きな方は評価が分かれるかもしれませんが、私としては原作の世界観を映像で味わえるというところで結構気に入っています。3は見たことがないのですが、母曰く、さすがにこれはない、というくらい原作とかけ離れているそうで(どうも、そんなに深刻なものではないと思うのですが、アンの結婚後の恋みたいな感じらしく、これはさすがに原作を読んでいる人はうけいれられないかと…)、これは見なくてもいいかなぁと思って、DVDBOXは1しか購入しませんでした。

 

何度も観ている映画なので、新たに得るものがあるというよりは、懐かしさで見てみたい、好きな映画を夫にも紹介したい、という気持ちが強かったのですが、実際に見てみると、昔見た時とは違う感慨があって、見直してよかったです。それぞれの感想を以下に。

赤毛のアン

アンの子供時代のお話で、最初の家でこき使われてひどい目にあっているシーンなど、こんな場面あったっけ!という結構つらいところもあったのですが、それだけにアヴォンリーに来てからマシューやマリラさんと心通わせるシーン、周囲の人々とだんだん打ち解けるところなど、すごく心を打たれました。たぶん、DVDは完全版なのか、本当にテレビではみてないな、と思うシーンとかもあって、なんかサロンみたいなところでアンが朗読するシーンはテレビで見たときはなかった気がするのですが…。逆に、結婚後に原作を読みなおしたのではっとしたところは、アンが確かなんかやらかした後だったと思うのですが、マリラさんと手をつないで帰るシーンがあって、ここは原作に結構感動的に描かれていたなぁと思いだしてちょっとうるっと来てしまいました。歳のせいか(笑)、マリラさんの気持ちが昔よりわかるなぁと思う部分が多かったです。

古い映像なので、若干粗さは否めませんが、アヴォンリーの美しい自然(撮影はほとんどPEIじゃないそうなんですが(^^;))を十分堪能できました。子供時代のお話は、ほぼ原作通りかなぁ~と思います。

 

◆続 赤毛のアン アンの青春

こちらは原作と全然登場人物も違うし、シチュエーションも違うので(似ている部分もあるのですが)、原作を愛している方はどう思われるかなぁと思いますが、成長したアンがかわいくてその姿を観れるだけでもうれしい。舞台はちょっと都会になって、ゴージャスな建物とかも見られるのですが、建築とか街とかが独特で、こちらもカナダで撮影されているからなんですかね?イギリスやフランスとはちょっと違うような気がしました(行ったことないので、映像だけのイメージですが(笑))アンは知らない土地でひがみによるしょうもないいじめなど、いろんな困難をうまく切り抜けて信頼を勝ち取っていくので、昔みたときはただただすごいなぁという感じでしたが、今見ると、恋愛についても仕事についても自分が本当に求めているものがわからなくて右往左往している部分もすごい理解できて、理想を追い求めて外に探しに行ったけど、結局のところ求めているものは身近にあった、というところが今の自分ともすごく重なる気がして、見直してよかったなぁと思いました。上流階級、とかいうのが昔みたときはいまいちピンときませんでしたが、ダウントンアビーなどを見ていたので、今回はなんとなく理解できたところもあり、アンはそういう世界に憧れもあったかもしれないけど、キングスポートで実際身近にみて、幻滅したり、自分には合わないと思ったのかなと。恋愛については、正直気づくの遅いよ~とか、思わせぶりな態度はなんだったの!?とやきもきするところもあるのですが、孤児だったアンの生い立ちを考えると、恋愛や結婚に現実的なイメージがわかないのもすごく理解できる気がして…マシューとマリラさんも兄弟であって、二人とも結婚していなかったわけですし。

 

夫も概ね高評価だったので、一緒に見てもらえてよかったなぁと思いました。やはり好きな映画は何度見てもいいものですね!ストーリーだけでなく、田舎に引っ越したい気持ちにもなってしまうくらい、美しい自然も見どころですが、今住んでいるところも歩いて行けるくらいの距離に森や海があって、そういう環境に感謝しないとなぁと思いました。