世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業 Nami Barden 河合克仁

図書館が完全休館してしまったのと、英語学習に浮気していたので久々の読了本。prime readingで読みました。

基本的な考え方はよくある感じですが、挙げられている具体例や取り組み方が分かりやすく、読んでよかったと思える本でした。インドでの授業ということで、一言で言ってしまうと、仏教的、禅的workなのかな。理想の自分を持つべきと思ってしまっていましたが、無意識のそれが囚われを生み、あらゆる悩みの原因になってしまうということに非常に納得。苦悩の反対が美しい心の状態というのもなんかよいなと。

以下は自分のメモです。

人はなぜ苦悩するのか。
「理想像と現実とのギャップ」
人はそれぞれ「こういう人であるべき」という自分の理想の姿(理想像)を掲げており、
理想像と現実との間にギャップが起きると、その瞬間に苦悩の状態に入り、
ネガティブな感情がわいていしまう
過去の体験や人からの影響により無意識に
・こんな人間でありたい
・こうあらねばならない(そうでなければ私でない、許せない)
・あの人の様になりたい(あの人のようにはなりたくない)
というように理想像を掲げている。
苦悩の正体  = 無意識の理想像への執着
常にこうなりたいという理想を目指して生活しているにもかかわらず、
自分では本当に何にしがみついているのかわかっていない

ステップ1「気づく」
・最近心が曇った瞬間は?
・ネガティブな感情がある=苦悩の状態
ステップ2「あたまの中をめぐる心の声を見つける」
・心が曇った瞬間、どんな考えが浮かぶか。15個の心の声を書き出す
・セリフ調で、15個以上になってもOK。大事なのは「みつけきること」
ステップ3「苦悩の正体を知り、美しい心の状態に戻る」
・ステップ2で挙げた心の声のうち、どれくらいの割合が自分中心の意識から生まれたものであるかを確認する。
・その心の声を参考に、苦悩の正体(無意識のうちにしがみついていた理想像)を見つける
・言葉にした瞬間、「あ、これか」と腑に落ちればそれが理想像
・しっくりこない場合(すっきり感がない、心が晴れない場合)はもう一度心の声を観察し、表現を変えてみる
・うまくいかないときは、まだ心の声を出し切れていない可能性があるので、ステップ2に戻る
・理想像は複数の場合もある
ステップ4正しい行動を考える
・ステップ3がうまくいけば、自然と美しい心の状態に戻っている。そのうえで自分が本当にすべきことを考える。
・今とるべき行動は?自分が本当にやりたいことは?相手の為に何ができる?クリアな状態で考えてみる。